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仲良し2匹「ナツ」と「ユキ」と奴隷の猫ブログ
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なぜ避妊・去勢手術が必要?

猫を飼っている人なら、我が子のような愛猫の産んだ子供の姿が見たいと願うものです。

かくいう私も、ナツユキさんの子供が見れるなら見てみたかったです。

でも、私はナツユキさんたちが生後6ヶ月を迎える頃に避妊手術を受けてもらいました。そしてそれについて後悔は一切ありません。ナツユキさんたちを一生大切にしますという約束とともに、ナツユキさんたちの命を貰い受けました。

手術前にはものすごい悩みましたし罪悪感もありましたよ。泣きました。嫌だったです。手術なんてしたくなかったです。でも色々調べ、考え、決意して手術を受けてもらいました。

猫を飼っている人も、飼っていない人も「猫にとって一番の幸せって何だろう」と考えると思います。ある人は野良猫として子供を産み育て、半野生で自由な生活をする事こそが猫にとって最良という人も居るでしょう。

 

今、野良猫と呼ばれ日本中で生活している猫は「イエネコ科」という種族です。元々はエジプトに野生の猫の先祖が住んでいましたが、それを人の手により「飼い猫」として世界中に広まりました。犬と同じで、長い長い年月、人と一緒に生活することで存続してきた種族です。

イリオモテヤマネコ以外、日本に「野生の猫」なんかいません。

魚釣りが趣味の人がシーバスという魚を日本の川に放流して、日本中の川の生態系を壊してしまったように、イエネコも人間が捨てて野良猫となって日本に広まってしまったのです。

この写真は、猫充の近所で有名な猫の餌やりさんのおうちの周りで、増えて問題になっている野良猫の親子です。

母猫も子猫もガリガリに痩せて、見るたびに子猫の数が減っています。親子とも目と鼻の周りが炎症を起こしていて、きっとたくさんの病気を持っているんだと思います。私はこの子達に近づこうとして数メートルまで寄ったところで、猫アレルギーによってくしゃみが出て目と鼻と皮膚が痒くなりました。おそらく大量のダニを持っているのでしょう。

まるで助けを求めるような目で私を見上げる母猫と子猫。夜になるたびにフギャアアア!と大声をあげて喧嘩する野良猫たちの声がご近所中に響いています。それでもご近所の誰も保健所に通報したりは今のところしていません。餌やりさんに毎度「餌をあげないで」と説得するに留まっています。(餌やりさんは「あげていません」とおっしゃっているそうなんですが、庭にお皿に入っている食べ残しのフードが出しっ放しなのでバレバレなんです)

糞尿により不衛生な悪臭が漂い、いろんな害虫もご近所で増えて、ゴミの回収日には生ゴミの袋を襲うので、餌やりさんの周りの家みんなが迷惑をしています。今のところまだ10匹程度。みんな我慢できるレベルのようですが、これがギリギリです。これ以上増えたらどこかの家の人が保健所に通報しても、誰も責めないだろうなと思います。

ご近所さんたちは決して猫が憎いわけではないのです。ただ、餌やりさんに対して「餌をあげるならしっかり管理をして、ゴミを漁らせないように、子供を増やさないように、フンやオシッコを家の周りでしないように」お願いしたいだけなんです。それが餌をあげる人の責任であり義務だと思います。 (猫のフンはその人があげているフードが元なのだから。)

人間のゴミを漁り、夏には焼けるようなコンクリートの上で寝起きし、エジプト発祥の寒さに弱い猫が冬に凍え、都会では車の事故の原因になったり虐待を受け、蔓延する病気に苦しんで短い生涯を生きていく。これが果たして猫本来の野生の姿でしょうか?この野良猫たちは本当に幸せなんでしょうか?

猫だって、自然が豊かでちゃんと狩りによってネズミや小鳥などの食料が取れて、人に飼われなくてもいい世界があるなら自由に生きたいと思います。でも今、日本にそんな自然や自由はほとんどありません。

せっかく日本中のボランティアさんやシェルターの人たち、保健所の人たちが苦労して猫に里親を見つけて受け渡しても、その飼い主さんが避妊・去勢をしないまま子供を増やしてまた保健所に持ち込む。それが実際に今、日本中で多く起こっている問題なんです。

「私はそうならない。産まれた子供全員を一生面倒見れます!」

最初はきっとみんなそう思って子供を産ませて、それが5匹になり10匹になり、どんどん手がつけられなくなって精神的に追い込まれて、放棄してしまうものです。誰だって最初から放棄しよう、多頭崩壊させようと思って倒れてしまうんじゃないんです。

猫の繁殖率は犬の何倍もあります。年に2回も3回も出産が可能で、1度に4匹5匹と産んでしまう。

避妊・去勢手術無しに飼い続けるリスクというものはすごく高いと思った方が良いです。

発情期には脱走しようとします。卵巣・精巣の病気にもかかります。縄張り争いなどの気性もきつくなります。→飼い主と獣医師が考える「ペットの避妊・去勢」(gooペットより)

どうか、適正な時期の避妊・去勢手術を行ってください。

年間何万と殺処分で殺されている猫ちゃんを、1匹でも不幸から救うため。人間の犯した過ちで増やされて殺され続ける悪魔の連鎖を止めるため。

私は、おそらくナツユキさんが先に虹の橋を渡ってしまったら、また寂しくなって次の猫さんをお迎えする日が来るんだろうと思います。もちろん、行き場を探している里親募集の猫ちゃんの中から。

いや、その日になったら、野良猫や里親募集なんてほとんど無くなっていて、しっかりした管理をされている猫のブリーダーさんから譲り受ける事になっていれば、一番良いのですが。



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